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Aiyama

愛山

愛山の個性を最大限に引き出した純米大吟醸
ほがらかで明るい、幸せな酒

杜氏の註釈

202110

二〇二一年十月

記憶のなかの米

杜氏の註釈01

この読み方も良く分からない兵庫産の米から出来た酒を初めて飲んだのは四半世紀も前だったと思います。時期についての記憶は曖昧ながら、その純大を飲んだ時の事は今でもはっきり思い出せます。豊潤そのもの、味も香りもぱんぱんに詰まっていて、いつまでも口の中に入れておきたくなる旨さに驚きました。専ら美山錦と山田錦を使う蔵、雄町を中心に使う蔵と勤め、入手難が伝えられるこの酒米 愛山 とは縁が無いものと思っていました。

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当然の愛山

杜氏の註釈02

神奈川に参り、 38 年振り自醸再開と云うまっさらなところからのスタートで、良い米で良い酒を造ろうとすると当然愛山は候補になりました。心当りの商社に問い合わせると、 3 等米でよければ少々高いが出せると云われ、二の足を踏んでいました。それから程なく、関西の知り合いの蔵人が、当初 見込みで使う予定だった愛山が使い切れなくなりそうで、おたくの酒質にとても合いそうだから使わないか?と玄米と白米の見本を送ってきてくれました。それが御縁で、話題になるよりずっと昔から特定の需要に応える為に商ってらした方と繋がりが生まれ、晴れて 1 等の愛山で酒造りが出来る事になりました。

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軽い。そして深い

杜氏の註釈03

情報では溶けて大変な米と聞いていて用心し身構えていましたが、前半追水が決まると後溶け(あとどけ)し難く、酵母に無理がかからないのでアミノ酸も増えず好感触でした。火入後の味乗りのし方が独特で、透明感を失わずにぐわっとボトムが広がる感じです。立香(たちか)、すべり、口中の残香(のこりが)への流れが絶妙で、もう一杯、もう一口とあとをひく。体に負担が軽いのに深酔いできる不思議な酒です。

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Aiyama

(セトイチ)

愛山の個性を最大限に引き出した純米大吟醸。
ほがらかで明るい、幸せな酒。

タイプ
純米大吟醸酒 [生貯蔵酒]
原材料名
米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分
16
精米歩合
麹米 40% (愛山 100%
掛米 40% (愛山 100%
使用酵母
M-310
日本酒度
±0
酸度
1.2
容量
720ml
価格
11,000 円(税込)
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